自分の声って…

2023年06月16日

「こんな声だとは思ってなかった!」 
録音された自分の声を初めて聞くと、とんでもない違和感が襲ってきます。
これは普段しゃべりながら聞いている自分の声は骨伝導だから。
私も未だに家族と話しているのを後で聞くと、こんなんなの?って思います。

でもそれとは別に、レッスンでよく聞くのが「私の声は低いので」という遠慮がちな一言。
そんな方の読んでいる最中のお顔を見ると、無表情なことが多いです。
口の中の空間が狭いと音の幅も狭くなってしまうので、一本調子に聞こえてしまいます。

目に力を入れて、前歯を見せるように笑って、手を動かしたりして、
身体も一緒に使って読むようにすると、色んな音が出てくるようになります。
それが本来のご自身の声。皆さん、とても魅力的な声です。
私はそういう声を聞くと「よっしゃ!」と嬉しくなってしまいます。

オーディションなんかでも「素の声で読んでください」という注文があったりしますが、
何の筋肉も使っていない声が素の声なのではありません。
相手に言葉を届けようとする真っ直ぐな気持ちの声が素の声です。

相手に何かを伝えるって大きなエネルギーを必要とするんですよね。
身体をめいっぱい使って声を出して、おおいに疲れましょう!
(それがだんだん爽快感になってきます)